新刊出版情報

2025年01月14日

九州王国2月号(2025)発売です

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大特集は「九州の台所、長浜鮮魚市場を徹底解剖!

なんか最近九州王国、魚の話題が多いなーと思っている読者の方もいらっしゃるかもしれませんが、編集長もそう思ってます…なんか魚、多い(笑)。
九州各地の魚食文化を2022年ごろから追い続けている気がしますが、今月は九州の魚が集まる編集部のお膝元「長浜鮮魚市場」を徹底解剖してみました。わが編集部からも徒歩圏内、頑張ればランチに行けるくらいの距離にある、九州の台所です。
深夜0時から朝9時までの潜入取材をしたヤナッチが、翌々日くらいに「あ、あれ撮り忘れた…明日また撮りに行こ」と独り言を言っているのを聞き、いくら近いとはいえ、また深夜2時に潜入するのーー?と驚きました。気軽に「撮り忘れる」とか言っちゃえるの、すごい。早起きおじさん、深夜2時とか3時は平気みたいです。夜じゃなくて朝なんですってーーー私だったら、死ぬ気で撮り忘れないわ。
ということで、何度も深夜取材をした早起きの賜物を、ご高覧ください。



第二特集は「不思議な滝が潤す町」。

東洋のナイアガラ「原尻の滝」がある豊後大野市の特集です。こちら何が不思議って、川がなんと水田よりも低い位置で流れていること。川から水田に水を流すのが普通ですが、川のほうが水田より低いんです。ここが穀倉地帯となれた理由は、人の智恵が結集した結果。その営みを取材しました。「たんぼより川のほうが低い?なんでだろう?」と気づいた瞬間に、特集のネタが生まれます。日々のアンテナ、大事ーーー


ということで、今月も寒い中スタッフたちが身体を張った2本!どうぞお楽しみください

2024年12月27日

月刊はかた1月号(2025)発売です

表紙



月刊はかた1月号の特集は「気軽に楽しむ短歌入門」。

雅な雰囲気に包まれる新春らしく、文化的な特集から2025年をスタートさせてみました。
「短歌と和歌って違うの?」という素朴な疑問を持つ方も多いでしょう。もしかしたら「短歌と俳句って何が違うんだっけ?」くらいの段階から国語やり直しの方も多いかも(笑)。
短歌の定義から始まり、福岡と短歌の関わり、歌人・竹中さんに聞く「短歌の作り方入門」、市民の皆様の作品セレクションなど、バラエティ豊かな特集に仕上がっています。

読んでいただきたいような、袋とじにしたいような、微妙な気持ちでお届けするのは、編集部スタッフによる短歌後記。全員一首、詠んでみました。「丁寧な暮らし風を装ってません?」と後輩たちから異論が湧き起こったミカ先輩の一首を、ぜひお楽しみください。


本日仕事納め&大掃除、例年のごとく「一年でなんでこんなにゴミが増える?」状態でした。指は切れるし、背筋は痛いし、忘年会前にもうボロボロ…
大掃除中に、書庫の中から金印を発見しました。邪馬台国、畿内でも吉野ヶ里でもなく、実は月刊はかた編集室だった説、勃発。

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新たなメンバーを迎え、産休スタッフも帰ってきて、編集部がにぎやかになった2024年。
今年も大変お世話になりました。どうぞ皆様、来年も月刊はかた&九州王国&その他(←雑)&当ブログをよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。


編集部は2024年12月28日(土)〜1月5日(日)まで冬期休業をいただきます。
お問合せなどは2025年1月6日10時以降に、よろしくお願いいたします。


2024年12月13日

九州王国1月号(2025)発売です

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2025年最初の九州王国が、本日発売となりました。

大特集は「ノスタルジック佐賀」。
出身県・佐賀を愛してやまないミカが、佐賀に残るノスタルジックな建物や街並みなどを探し出してきました。佐賀(唐津)といえば、辰野金吾先生の出身地ですからね。そりゃあもう、東京駅に匹敵する素晴らしい建物を郷土にたくさん遺されているわけですよ。そんな「ノスタルジック建築物」はもちろん、各地の「ノスタルジック商店街」や「ノスタルジックお土産」まで見つけてくれています。取材中、極寒の商店街でアイスキャンディーをいただき、「震えます…」と写真を送ってくれました。震えた写真は21Pにあります(笑)。


第二特集は「北薩摩、サムライロードをゆく」。
鹿児島の北部各地に「麓」という武家屋敷群があるのをご存じでしょうか?出水や入来、甑島などさまざまな町に石垣が積み上げられた素敵な武家屋敷が残っています。それらを中心に、サムライたちの息遣いが今も感じられるような観光スポットをいくつか取材しました。甲冑を着て街歩きができたり(←重そう)、武家屋敷に泊まれたり。サムライ好き、時代劇好きの方はぜひ、北薩摩を旅しましょ!

中世〜江戸までの北薩摩と、明治〜昭和までの佐賀の特集。時代もきれいにリレーしました



2024年12月09日

新刊発売です!その2

書影


ここの来て連投となる新刊出版情報。働いている…とても働いています、私たち。

今回の新刊はムック本「福岡 レトロモダン建物めぐり」。
県内のレトロでモダンな、文化財や洋館などをご紹介した一冊です。
取材していて思いましたが、福岡県って炭鉱で発展した県南部や筑豊地方、八幡製鉄所が隆盛を極めた北九州など、県内のいろんなエリアが「栄華」を経験しているんですよね。
その時々に造られた素晴らしい建物が残っているので、「建築マニア」にはたまらない地域だと思います。実際、そこまで興味がなかった私も(←おいっ)、取材と校正を通して、「レトロモダン建築物、めっちゃ面白いなー」と思いました。
壁の煉瓦、屋根の様式、階段の造りなど、細部に注目してみてください。
「教会」とか「重要文化財」以外にも、身近な「レトロモダン建物」もたくさん掲載しているので、ぜひじっくり楽しんでいただければと思います。





福岡 レトロモダン建物めぐり
月刊九州王国編集室
メイツ出版
2024-12-18




2024年12月06日

新刊発売です!

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おもむろに、なぜ他社の刊行物をご紹介しているのかと思われそうですが…


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ここ注目ーー↑


なんと、「るるぶ奄美屋久島種子島’26」、九州王国編集部が作っております。
月に2誌も作ってる合間に、いつ奄美と屋久島に行く余裕があったのかと思われるでしょうが、行ったのはミカだけです。あとのメンバーは南の島を思い浮かべながら、コンクリートジャングルに埋もれた中で作りました。
来年も作るかどうかは未定なので、レアな「九州王国版るるぶ」としてお手元に置いていただければ幸いです。九州王国っぽさは微塵もありません

奄美から帰ってきたばかりのミカが、「奄美に行きたい」と言うので、「行ってきたやん」と返すと、「違います。奄美にゆっくり行きたいって言ったんです!」と怒られました。弾丸取材では島ののんびり空気には浸れなかったようで。仕事が終わったあとに行ったばかりの取材先に行きたくなる現象、わが編集部あるあるです。


2024年11月29日

月刊はかた12月号(2024)発売です

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じっくり見るとクリスマスっぽい表紙の12月号が上がってきました。このくらい主張しすぎていないクリスマス感が、月刊はかたっぽい(笑)。さすが表紙作家・井上絢子さんは、うちの地味…いや、控え目具合を熟知していらっしゃいます


特集は年末恒例の「住特集」。今年は「願いが叶う住まい」です。
おしゃれなソファがほしい、一生ものの家具に出合いたい、できれば安価で住みやすい家がほしい、耐震性も自由な間取りも両方得たい…人の欲望はさまざま。それらを叶える福博の優良メーカーを探してきました。年末年始は、ご家族そろって、お住まいの理想を話し合ってみてください。その傍らに置いていただけると嬉しいです

12月号が出てホッと一息つきたいところなんですが、年末までになんとまだあと3.5冊作らなくちゃいけませんで。年末年始にたった9日休むために、なぜ12月の一か月間いつもの3倍働かなきゃいけなくなるのか、毎年謎です。労働量の計算が合わないんですけどーーー

2024年11月14日

九州王国12月号(2024)発売です

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まだほぼ夏服だというのに(本日、編集部には冷房が入っていたというのに)、とうとう2024年最後の九州王国が発売となりました。温暖化のせいか異常気象のせいか、全く年末感がないんですけど。美しい樹氷の表紙が、別の国の景色のようです。(←大分県玖珠郡)

大特集は「魚のおいしい町へ〜平戸・九十九島

冬のお魚特集です。東京在住のDTPデザイナーさん(誌面レイアウトをしてくださる外注デザイナーの方)が、「先月の月刊はかたのふぐ&あら特集といい、今号の王国の平戸&佐世保特集といい、九州の魚食文化すごいですね!」と褒めてくださいましたが、そう。この時期の九州の魚パワーはすごいです。北部も南部も美味しい魚にあふれています。
特に北西部!リアス海岸で養分満載の「九州北西部」は、美味しい魚の宝庫です。フグもアラもヒラメもカキもヒラマサも、一気に旬を迎えます。個人的にはこのエリアのヒオウギ貝も、これからの季節の楽しみ。今冬は「九州北西部」へ、とびきり美味しいお魚を食べに旅してください。


第二特集は「水俣・芦北・津奈木発のスーパーフード!

舌の根も乾かぬうちに、九州南部への旅もおすすめしちゃいます。こちらは、アンチエイジングに効果のある青パパイヤやら、記憶力向上の作用をうながすムクナ豆といった、いわゆる「スーパーフード」が多数誕生している奇跡のエリアの特集です。パイオニア精神を持つ生産者さんが多い地域なのか、小さなエリアで続々スーパーフードが生まれ始めている様子。そんなエリアの特徴と、生産者さんたちを取材しました。この特集の校正中に、漢字間違いを見つけるたびに「ほら!ムクナ豆食べて!」と豆ハラスメントをしておりました

北で魚を食べて、南でスーパーフードを食べてと忙しい2本立て。
図らずも今年ラスト号は、2大食特集になってしまいました。年末年始、お腹いっぱい楽しんでください



2024年10月30日

月刊はかた11月号(2024)発売です!

11月号


特集は「九州場所と博多の食」。

「九州場所が始まると博多のふぐとあらが高騰する」と昔から、博多の飲食店業界では言われているのだとか。その理由や、「九州場所と博多の食」がいかに密接に関わっているか、などを取材しました。
九州に住むようになってから本当に体感として、「街中で髷を結った方を見かけるようになると、秋の味覚が恋しくなる」ようになりました。「風が吹けば桶屋が儲かる」と同様に、「お相撲さんを見ればサンマが食べたくなる」のが九州場所あるあるかもしれません。

※ちなみに今回の特集内には、現役力士も引退した方も、十両以上の方もそうでない方も、たーくさんの固有名詞が出てきますので、一律「関」「さん」という敬称を付けておりません。意図あってのことですので、ご了承ください。


表紙も、大銀杏を思わせる美しいイチョウモチーフ!
11月は美味しい秋の味覚と九州場所を、楽しみましょう

2024年10月16日

月刊九州王国11月号(2024)発売です

11月号


紅葉のグラデーションが美しい九州王国11月号が上がってきました。

大特集は「ふしぎの半島 おおすみ」。

鹿児島県の大隅半島特集です。このエリアは交通の便はあまりよくないのですが、その代わりに秘境&秘祭が満載の魅力的な地域。行きにくいところにこそ、行くべき価値があるんですよね。車でのんびり行くもよし、鹿児島からフェリーで旅情たっぷり向かうもよし。秋の旅路はおおすみに行きましょう!

第二特集は「三浦梅園が見た宇宙」。

みなさん、三浦梅園さんってご存じですか?大分の偉人です。大分県の皆さんは、空港から市内へのホーバークラフトの1番船にも「Baien」と名付けられているくらいなのでご存じかもしれません。同じ大分の偉人、広瀬淡窓や帆足万里に比べると奥ゆかしいのか(?)若干知名度不足かもしれませんが、哲学者でありながら、医師で、教育者で、天文学者で、経済学者でもあるという万能偉人なんです。現代でも「医学部に通いながら司法試験に受かる」みたいな、頭良すぎて困っちゃう人がたまにいますが、梅園さんもその一人だったのでしょう。彼の哲学観と足跡に触れた特集です。

35Pに梅園の考える「動植分合總図」という、「意思持つ動物」と「意思を持たない植物」に万物を分別した図を載せているのですが、これが凡人にはわからなすぎて面白いです。「菌」が植物に分類されているのはまだわかるのですが、「石」「土」も植物に入っていたり。じっくり眺めていると、万物の根源(アルケー?)について考え始めちゃったりしそうです。学問って、行きつくところは哲学なんだろうな。…とわかったふりをしてみる


祭りの秋と、哲学の秋の二本立て。今月も読みごたえたっぷりですよ〜。

2024年10月01日

月刊はかた10月号(2024)発売です

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特集は「ふくおか、お米のはなし。

米不足だとか、品切れだとか、全くそういう時事ネタではなく、「皇位継承の祭事に献上する特別な米のはなし」とか、「縄文時代までさかのぼる、米づくり源流の地のはなし」とか、激シブお米特集です。よくまあ、お米をネタにここまで渋い特集作れるよなぁ…と編集部みんなで自画自賛(笑)。

かわいらしい表紙の文化情報誌に書かれた「ふくおか、お米のはなし。」という特集タイトルを開いて、最初の1行目が「約2000年前、稲と鉄による…」から始まるなんて、だれが予想できるでしょうか。「福岡の美味しいお米集まれ〜〜夢つくし」みたいなかわいい文章は皆無です。バエはしないけど、大人の知的好奇心は満足させます


ちなみに大好評、連載4回目となる大吉先生による今号の原稿も、めちゃシブくてめちゃ素敵です。家族愛にあふれている。こちらもぜひ多くの方に読んでいただきたいです。