2020年07月14日
九州王国8月号(2020)発売です!
大特集は「豊前街道と湯の町 山鹿」。
「山鹿」と聞くと、九州の人はすぐに「山鹿灯篭」が頭に浮かぶと思いますが、実はお祭りや温泉以外にも非常に魅力多い町です。九州を代表する芝居小屋である「八千代座」も山鹿。なぜ、城下町ではないこの町がこんなにも発展したのだろうか…と紐解くと、そこには街道の存在がありました。
道あるところは、栄えるのです。
今号では「豊前街道」に焦点を絞り、山鹿が繁栄した歴史をたどりました。
江戸時代にいわゆる「ブランド米」があったことにびっくり。
第二特集は「薩摩川内市・甑島、橋が結ぶ新たな縁」。
甑島列島に、全長1.5キロの「甑大橋」が新たに架けられ、3つの島は陸続きになりました。
それを記念して、上甑も下甑も縦横無尽に行けるようになったよ、という記念企画です。
新しい甑島の魅力を発掘している人々を取材しました。
今回、校正しながらふと編集部で話題になったのは、「そういえば、山鹿と甑って、ルビいるかな?」という疑問。
九州の人は当たり前に読める地名も、九州外の人は読めない可能性がありますよね。
「やましか」って読む人もいるかも…。
でも山鹿の人は、ルビ振られてたらちょっと悲しいかも…。
いろんな想いが逡巡した結果、山鹿にはルビを振らず、甑にはルビを振りました。
このあたり難しいですよね。
私は九州に来る前、「鳥栖」を「とりす」と読んでました。「原田」も当然「はらだ」だと思ってました。地名の「当たり前基準」をどこに置くのか、引き続き悩みながら制作を続けたいと思います。