2018年05月18日
この夏イチオシの映画です。
月刊はかたで「映像の記憶」を、九州王国で「九州よろず歴史旅」を書いてくださっている渡辺考さんが、ボランティアで監督を務めた映画「father」。
考さんが作られる作品はいつも心の深いところをえぐってくるドキュメンタリーばかりなのですが、この作品も素晴らしかったです。
涙が涙腺からじゃなく、心臓から出て来るような、心の深い深いところを静かに刺激してくる作品でした。
皇国少年として太平洋戦争を経験した「ゴッちゃん神父」と、ポルポト政権下で惨い仕打ちを受けたカンボジアの息子たち。
我々が抱く家族への想いや、守るべき対象、未来を作る構成要素は、宗教や国境、人種、時代を超えて同じなんだなーと何度も思わされました。
人間って、本質的なところでは1種類なのではないでしょうか。
どこにいつ生まれたどんな人でも、願うことは同じ。
してはいけないことも、どこでどう生まれようが同じなのです。
ゴッちゃん神父の人間味あふれる温かさが、とても心地よい映画でした。
福岡ではなんと、主人公・ゴッちゃん神父(なんと御年88!)の舞台挨拶付き上映が決まっているそうです。
6月29日(金)11時〜KBCシネマにて。(詳細こちらから→★)
たくさんの人に見ていただきたい、傑作です。