2007年02月13日
とんでも救急医、参上!
3連休、みなさんいかがお過ごしでしたか?
私は予定のない週末になると体調が壊れる、というなんとも仕事人間として理想的な(人間としては非常にかわいそうな)体をしているので、予想通りこの3連休もベッド&病院で過ごしました。
今回は(←というのも嫌なんですけど)夜に高熱が出たので、休日の夜間に救急病院に行きました。
そこで、出会ってしまいました。
…運命のイケメン当直医に。
…では当然なく、
茶髪でピアスの、とんでも救急医に出会ってしまったのです。。。
38度の熱で病院にたどり着いたその時から、何か嫌な予感はしていたのです。
人のまばらな病院内に、やたらと何かの大声が響いているのです。
最初は痛い治療を我慢する患者さんの声かと思っていましたが、防音効果のあるドアが開いた途端、その出所が違うことに気付きました。
「は〜い、お大事にっねぇ〜〜〜」
という、陽気な大声が響いたのです。
あ…の声は…医者の声でしたか…。
「ハイ、次〜〜ウエダさ〜〜ん!!」
と聞こえたときには既に帰ろうかと思っていたのですが、熱で動きが鈍かったので、誘われるがままに診察室に入ってしまいました。
その後は予想通りの破天荒っぷり。
電子カルテのデータを何度も消去しては
「看護婦さ〜〜ん、またパソコン消えちゃった。つけて」
と叫び(これを繰り返すこと、4回)、
「これってどこクリックするんだっけ?」
と意識朦朧の私に聞き、
「この症状だとねぇ、肝機能が落ちてたら即入院してもらわなきゃいけないんだけど、どうする?肝臓の検査する?今すぐしないと危ないけど、する?」
と無意味なインフォームドコンセントを求めてき、最後には電子カルテ上で探してた薬が見つからなかったらしく
「あれ?この病院にはトラ○ミン錠入ってないのか〜あの錠剤しか使ったことないんだけどな〜…ま、じゃあカプセルでもいっか」
と安直に私を不安がらせてくれました。
完璧です。
これでこそ、茶髪の風雲児です。
無駄に声が大きすぎて、不安も倍増します。
最後に、検査待ちで診察室の前で待っていると、私の次の救急として赤ちゃんが抱えられてきました。
ご両親によると、どうやら大きな魚の骨が喉に刺さったとのこと。
当然ですが、風雲児をしのぐ大声で泣き叫んでいます。
しかし先生も負けてはいません。
その赤ちゃん(推定1歳未満)に、
「悪いけど、口開けて泣き止んでくれる?取れないから」と一喝。
言葉が通じない相手に、冷静に理論で挑んでいます。
ますます大きくなる赤ちゃんの声。
ますます大きくなる先生の喝。
この闘い、軍配はどちらに!?と固唾を呑んで見守る私に、信じられない言葉が聞こえてきました。
「僕には無理です。小児病院紹介しますんで、そっち行ってくださーい」。
っっっうええぇえええっ〜〜〜〜!!??
そそそ、それはないでしょう、先生!!
赤ちゃん、今、苦しんでますよ!?
目の前で、痛がってますよぉぉ〜〜〜〜!!!
小児科がやってないから、救急に来たんじゃないのーっ!?
呆然と泣き叫ぶわが子を抱きかかえて帰るご両親の姿に、「…私の辛さなんてあの子の比じゃないデス…」と励まされました。
こんな痛み程度、乗り切ってみせよう。
骨がつかえたあの子の分まで、頑張ってこの先生の診察を受けよう…
************
ちなみに、次の日また点滴に行ったら、もうあの先生はいませんでした。
ホッとした反面、ちょっと残念だった気も…(←命知らず)
あれでもしかしたら、ものすご〜い腕利きの外科医かもしれませんけどね。
(たぶん違いますけどね♪)
とりあえず、相手に不安感と猜疑心を抱かせるような仕事はしてはいけない、と反面教師にさせていただきました。
病のときにも、ネタは転がっているもんです。
私は予定のない週末になると体調が壊れる、というなんとも仕事人間として理想的な(人間としては非常にかわいそうな)体をしているので、予想通りこの3連休もベッド&病院で過ごしました。
今回は(←というのも嫌なんですけど)夜に高熱が出たので、休日の夜間に救急病院に行きました。
そこで、出会ってしまいました。
…運命のイケメン当直医に。
…では当然なく、
茶髪でピアスの、とんでも救急医に出会ってしまったのです。。。
38度の熱で病院にたどり着いたその時から、何か嫌な予感はしていたのです。
人のまばらな病院内に、やたらと何かの大声が響いているのです。
最初は痛い治療を我慢する患者さんの声かと思っていましたが、防音効果のあるドアが開いた途端、その出所が違うことに気付きました。
「は〜い、お大事にっねぇ〜〜〜」
という、陽気な大声が響いたのです。
あ…の声は…医者の声でしたか…。
「ハイ、次〜〜ウエダさ〜〜ん!!」
と聞こえたときには既に帰ろうかと思っていたのですが、熱で動きが鈍かったので、誘われるがままに診察室に入ってしまいました。
その後は予想通りの破天荒っぷり。
電子カルテのデータを何度も消去しては
「看護婦さ〜〜ん、またパソコン消えちゃった。つけて」
と叫び(これを繰り返すこと、4回)、
「これってどこクリックするんだっけ?」
と意識朦朧の私に聞き、
「この症状だとねぇ、肝機能が落ちてたら即入院してもらわなきゃいけないんだけど、どうする?肝臓の検査する?今すぐしないと危ないけど、する?」
と無意味なインフォームドコンセントを求めてき、最後には電子カルテ上で探してた薬が見つからなかったらしく
「あれ?この病院にはトラ○ミン錠入ってないのか〜あの錠剤しか使ったことないんだけどな〜…ま、じゃあカプセルでもいっか」
と安直に私を不安がらせてくれました。
完璧です。
これでこそ、茶髪の風雲児です。
無駄に声が大きすぎて、不安も倍増します。
最後に、検査待ちで診察室の前で待っていると、私の次の救急として赤ちゃんが抱えられてきました。
ご両親によると、どうやら大きな魚の骨が喉に刺さったとのこと。
当然ですが、風雲児をしのぐ大声で泣き叫んでいます。
しかし先生も負けてはいません。
その赤ちゃん(推定1歳未満)に、
「悪いけど、口開けて泣き止んでくれる?取れないから」と一喝。
言葉が通じない相手に、冷静に理論で挑んでいます。
ますます大きくなる赤ちゃんの声。
ますます大きくなる先生の喝。
この闘い、軍配はどちらに!?と固唾を呑んで見守る私に、信じられない言葉が聞こえてきました。
「僕には無理です。小児病院紹介しますんで、そっち行ってくださーい」。
っっっうええぇえええっ〜〜〜〜!!??
そそそ、それはないでしょう、先生!!
赤ちゃん、今、苦しんでますよ!?
目の前で、痛がってますよぉぉ〜〜〜〜!!!
小児科がやってないから、救急に来たんじゃないのーっ!?
呆然と泣き叫ぶわが子を抱きかかえて帰るご両親の姿に、「…私の辛さなんてあの子の比じゃないデス…」と励まされました。
こんな痛み程度、乗り切ってみせよう。
骨がつかえたあの子の分まで、頑張ってこの先生の診察を受けよう…
************
ちなみに、次の日また点滴に行ったら、もうあの先生はいませんでした。
ホッとした反面、ちょっと残念だった気も…(←命知らず)
あれでもしかしたら、ものすご〜い腕利きの外科医かもしれませんけどね。
(たぶん違いますけどね♪)
とりあえず、相手に不安感と猜疑心を抱かせるような仕事はしてはいけない、と反面教師にさせていただきました。
病のときにも、ネタは転がっているもんです。