2005年11月18日
虹でも見て、心穏やかな仕事をね。

本誌の取材で、世界的に有名なオペラ歌手の方を訪ねさせていただいたのです。
贅沢ながら目の前で弾いてくださったピアノと、少しだけ披露してくださった発声に感動。時間があればもっと聞きたかったです〜〜。地鳴りがし、鳥肌がたつほど五感に響く音でした。
やはり音楽って素敵ですね。
この記事は新春1月号に掲載予定ですので、興味を持ってくださった方はぜひご覧ください。
じっくり聞けなかったのは、一重に取材が詰まっていたからでありまして。
上記のオペラ歌手の方も非常にサービス精神旺盛で、お話も面白かったし、いろんなことをしてくださったので、通常の取材時間を大幅にオーバーしてしまいました。
巻いて巻いて巻いたつもりだったのですが、気付いたら次の取材時間まであと5分。
何の特別な能力もない私は「アポイント時間だけは絶対守る」という大人として当たり前のルールだけは、この仕事において死守し続けているのですが、どうやら今日は守れそうもありません。(じゃあ”死守”とか言うなって?)
エレベーターがもたついていたので、10階から階段を駆け下り、道路に飛び出し、体当たりでタクシーを止め、乗り込みながら「中州まで!超特急で!!」と運転手さんに伝えていました。
…その姿があまりにも切羽詰っていたのでしょう。
運転手さんは、私の状況を一瞬で理解してくれたようです。
そこから、道路交通法全く無視の、素晴らしいカーアクションが始まりました。
近くでリュックベッソンがメガホンまわしてるのかと思いました。
正直、途中から「そ…んなに急がなくても、いいです…」と何度も言いたくなりましたが、せっかく頑張ってくれる運転手さんに申し訳なくて言い出せませんでした。
ひたすら前の座席とサイドのレバーに掴まり、足を踏ん張り、マッハで流れ行く窓の外を見ないように努めておりました。
おかげでそんなに遅れず、到着することができました。
着いてすぐ担当部長さんに「どうやってここまで来たの?」と不審がられたのはおそらく、走ってもないのに心拍数が異常上昇していたからでしょう。
やはり余裕を持って仕事をしなくてはいけませんね。
いつも心穏やかに、平穏に。
…と思っている今、この目の前で、編集長が暴言らしき独り言をつぶやき、テンパっている様子が眼に入ります。
だめですよ、そんな言葉を口にしては

さあ、福岡の街にかかる虹の画像でも見て、心を落ち着けてくださいまし〜。