2024年10月

2024年10月30日

月刊はかた11月号(2024)発売です!

11月号


特集は「九州場所と博多の食」。

「九州場所が始まると博多のふぐとあらが高騰する」と昔から、博多の飲食店業界では言われているのだとか。その理由や、「九州場所と博多の食」がいかに密接に関わっているか、などを取材しました。
九州に住むようになってから本当に体感として、「街中で髷を結った方を見かけるようになると、秋の味覚が恋しくなる」ようになりました。「風が吹けば桶屋が儲かる」と同様に、「お相撲さんを見ればサンマが食べたくなる」のが九州場所あるあるかもしれません。

※ちなみに今回の特集内には、現役力士も引退した方も、十両以上の方もそうでない方も、たーくさんの固有名詞が出てきますので、一律「関」「さん」という敬称を付けておりません。意図あってのことですので、ご了承ください。


表紙も、大銀杏を思わせる美しいイチョウモチーフ!
11月は美味しい秋の味覚と九州場所を、楽しみましょう

2024年10月28日

久留米に和食の名店あり。

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先週はミサトと一緒に久留米の名店「たけや」さんにお邪魔してきました。
西鉄久留米駅から徒歩3分、久留米で知らぬ人はいないという名店オブ名店です。

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超名店という看板を背負っていらっしゃるというのに、大将も女将さんも、とっても気さくで。
仲良くて、朗らかで、一瞬でファンになってしまう雰囲気を持った、素敵なお二人でした。
「編集長を連れてくるっていうから、どっしりしてタバコくゆらせる中年男性を想像してたのよ!」と笑う女将さん。編集部にも、その表現にぴったり該当する人物がいるのですが、残念ながら私ではありません

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カウンターが我々だけだったのをいいことに、写真撮影をしまくるミサト。それを撮る私(←何のために?)
ちなみに撮っているのは、大将お手製の片口です。口当たりがいいお猪口も大将作でした。指先が器用な人は、繊細なお料理も器も作れちゃうんですね。

最初から最後まで素晴らしかったお料理のネタバレは、月刊はかた12月号でどうぞ。小さな小皿からメインに至るまで全く隙のないメニュー構成で、日本酒が進みまくりました(一人で。ミサトはリンゴジュースが進んでました)。

西鉄福岡駅から久留米までは特急で30分。ちょうど酔い覚ましの間に帰れる距離です。
美味しい日本料理を食べに、久留米までプチトリップもいいですね!



2024年10月16日

月刊九州王国11月号(2024)発売です

11月号


紅葉のグラデーションが美しい九州王国11月号が上がってきました。

大特集は「ふしぎの半島 おおすみ」。

鹿児島県の大隅半島特集です。このエリアは交通の便はあまりよくないのですが、その代わりに秘境&秘祭が満載の魅力的な地域。行きにくいところにこそ、行くべき価値があるんですよね。車でのんびり行くもよし、鹿児島からフェリーで旅情たっぷり向かうもよし。秋の旅路はおおすみに行きましょう!

第二特集は「三浦梅園が見た宇宙」。

みなさん、三浦梅園さんってご存じですか?大分の偉人です。大分県の皆さんは、空港から市内へのホーバークラフトの1番船にも「Baien」と名付けられているくらいなのでご存じかもしれません。同じ大分の偉人、広瀬淡窓や帆足万里に比べると奥ゆかしいのか(?)若干知名度不足かもしれませんが、哲学者でありながら、医師で、教育者で、天文学者で、経済学者でもあるという万能偉人なんです。現代でも「医学部に通いながら司法試験に受かる」みたいな、頭良すぎて困っちゃう人がたまにいますが、梅園さんもその一人だったのでしょう。彼の哲学観と足跡に触れた特集です。

35Pに梅園の考える「動植分合總図」という、「意思持つ動物」と「意思を持たない植物」に万物を分別した図を載せているのですが、これが凡人にはわからなすぎて面白いです。「菌」が植物に分類されているのはまだわかるのですが、「石」「土」も植物に入っていたり。じっくり眺めていると、万物の根源(アルケー?)について考え始めちゃったりしそうです。学問って、行きつくところは哲学なんだろうな。…とわかったふりをしてみる


祭りの秋と、哲学の秋の二本立て。今月も読みごたえたっぷりですよ〜。

2024年10月11日

遠方取材いろいろ

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本日、私が取材に行っていたところからの帰り道。
対向車線の車に全く出会わず、途中不安になるほどののどかな場所でした。

チカが今日行っていたところは、グーグルが教えてくれたバス停まで20分歩いた結果、歩道がない車道に直接バス停がおもむろに置かれていたそうです。

九州(というか、どちらも県内…笑)、まだまだ秘境たっぷりです。

2024年10月09日

出会いと別れ

先日、入社以来、20数年お世話になっていた方が急逝されました。

お通夜にはとても多くの方がお見えになっており、福岡全局の民放テレビ局からのご供花も飾られていました。多くの方に慕われていたそのお人柄と、生涯を通して誠実に向き合ってきたそのお仕事ぶりが、最後の場に表れていたように思います。

また会場でお会いした8割くらいは私が知っている方で、さながら同窓会のように「あ、ウエダさん!」「ウエダさん、こっち!」と声をかけていただきました。私自身、本当に多くの人との出会いの機会をこの方に作っていただいていたのだと感謝を再確認。彼女を通して出会った方々との縁もまた、かけがえのないものです。

ここ半年ほどお会いしていなかったのですが、こんなに突然お別れすることになるとは思ってもいませんでした。感謝の気持ちをちゃんとお伝えできていただろうか、もっとお役に立てることがあったのではないか…など考えることは尽きません。

出会うことが多い仕事ですが、その一方でお別れも多いのは辛い。
でも一過性で出会うだけではなく、一度出会った人と長く関係を築けることもこの仕事の良さだと改めて思いました。途中で関係がフェードアウトするのではなく、その人の生涯を見届けられるのも、ありがたいことなのかもしれません。

謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。

2024年10月01日

月刊はかた10月号(2024)発売です

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特集は「ふくおか、お米のはなし。

米不足だとか、品切れだとか、全くそういう時事ネタではなく、「皇位継承の祭事に献上する特別な米のはなし」とか、「縄文時代までさかのぼる、米づくり源流の地のはなし」とか、激シブお米特集です。よくまあ、お米をネタにここまで渋い特集作れるよなぁ…と編集部みんなで自画自賛(笑)。

かわいらしい表紙の文化情報誌に書かれた「ふくおか、お米のはなし。」という特集タイトルを開いて、最初の1行目が「約2000年前、稲と鉄による…」から始まるなんて、だれが予想できるでしょうか。「福岡の美味しいお米集まれ〜〜夢つくし」みたいなかわいい文章は皆無です。バエはしないけど、大人の知的好奇心は満足させます


ちなみに大好評、連載4回目となる大吉先生による今号の原稿も、めちゃシブくてめちゃ素敵です。家族愛にあふれている。こちらもぜひ多くの方に読んでいただきたいです。