2015年05月28日
手紙を書くときもっとも大切なこと。(三島先生より)
昨日読み終わったのが、三島由紀夫の「レター教室」。
いつもの三島作品とはガラッと色が異なり、すごくポップで読みやすい1冊です。
でも、本来の三島を知らずにこれを読んじゃうと、三島作品を誤解してしまう可能性がありますので、せめて「金閣寺」「豊饒の海」のあとくらいに読まれることをお勧めします。
大誤解を恐れずにいうと、「三島先生によるラノベ」とまで言えそうなくらい、読みやすくて人間模様も入り乱れて昼ドラ並みなのですが、そこはやはり大先生。
心の機微とか、ちょっとした表現が洒落ていて、やっぱりそこらの昼メロとは一線を画します。
手紙の書き方を指南する形で、物語が進んでいきます。
内容は読んでいただくとして、最後のあとがき部分で三島が問うた「では、手紙を書く上で最も大切なことは何か」が興味深かったです。
三島先生の回答。
・・・・・「宛名を間違えないこと」(笑)。
どんな名文を書いていても、どんな心を動かす手紙を書いていても、「三島由紀夫」が「三島由起夫」になってる時点で読む気が失せる、と
日本を代表する文豪からのアドバイス、「名前を間違えるな」です!
それを踏まえて、一昨日私に届いたこちらの手紙。
私、「上田」なんですけど、より難しいレアなほうの「植田」にしていただいています
ま、でもこれはたまにある間違いなんですけど…
「月刊なかた編集室」は初めてですっ!!!!
ロングマフラーの結び方とか、カウス・ボタン師匠の私生活についてとか、いろんな「中田」の特集…してませんーっ
速達で届いてるくらいなので、急がれてたんでしょうね〜〜宛名見ただけで、エレベーターの中で爆笑してしまいました