月刊はかた6月号は「船から見た博多」です。「福岡 こだわりの上等なディナー」ミシュラン前にどうぞ。

2014年06月02日

新訳・月と六ペンス

先週、大変尊敬している某社社長より、「これ、読んでみて〜」といただいたのが、こちらの本。

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サマセット・モーム「月と六ペンス」です。

「あ、これ、高校時代に授業だか予備校だかで、課題として読んだ気がします」って言ったら、「そうでしょ〜、学生時代に一度皆、通過する本だと思うけど、今回のコレは訳がすごく良かったんですよ。そして大人になって読むと印象がまた変わるから!」と言われ、楽しみに読ませていただきました。

新訳となっていますが、この金原瑞人さんという訳者は、あの芥川賞作家・金原ひとみさんのお父さんだそうですね。


私が若いころ苦しめられた2大欧州作家といえば、ベケットとモームでした。
ベケットは大学時代ですが、「ゴドーを待ちながら」を、毎回、「終礼の時間を待ちながら」(または眠気と闘いながら)授業を受けていました。
「こんなに何にも起こらない劇が、世間でウケるわけないじゃん!」と思ってたら、これが現代演劇の革命とか言われる、素晴らしい評価を受けた作品だと知って、自分の審美眼がないことを知らされました

そして、モーム。
こちらは通俗作家とか言われてるわりには、めっちゃ読みにくい、わかりにくい!と思いながら辞書首っ引きで読んでいたのですが、今回の新訳を読むと、まさに劇的に面白いメロドラマで通俗作家の真骨頂ここにあり!です。
こういうのを「通俗」と呼ぶことに、欧州の文芸レベルの高さを感じます。
あ、まあ、山本周五郎ラブな私からすると、日本の大衆作品もかなり素晴らしいとは思いますが。
・・・要は私、”大衆好き”なのかな
(でも最近の本屋大賞は受け付けられないのデス…。)

スノッビーではなく、かといって説教臭さもなく。
やっぱりあの社長らしい素敵な本のチョイスだな〜〜と思いました。

やはり良書選びは、自分の好みと合う人を探すのが一番近道のようです

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