南島原フェア@くうてん、明日から始まります!船乗り込み@2013

2013年05月24日

遠藤周作考

kindle生活に入ってからというもの、本屋で出逢わない古い作品にたくさん&手軽に会うことができて嬉しいです。

いつか特集を組みたいな〜と思っているペトロカスイ岐部について調べていたら、「王国への道」という遠藤周作の作品と出逢うことができ、興味深く読みました。

王国への道―山田長政 (新潮文庫) [文庫]


主人公は山田長政で、岐部は長政とは正反対の人物として描かれています。
作品自体はとても面白い歴史エンターテインメントだったのですが、どことなく遠藤らしさが薄いかな…と思いつつ読み終わり。(ちなみに私が一番好きな遠藤作品は「深い河」です)。
読後に、「遠藤周作その他の作品」とずら〜っと画面に出てきた中から、まだ読んでない一冊を適当に選んでダウンロードしてみました。

適当に選んだ一冊。
これが、運命の出会いでした。


もう、すごい、としか言いようがない。
なんとも言えない「遠藤ワールド全開」で、心の奥底にものすごく突き刺さる作品でした。
話は、あの「海と毒薬」の主人公のその後なのですが、重くてつらくて深くて、久しぶりに読後に放心状態となってしまい…。
危うく、博多駅を通り過ぎるところでした (電車の中で読む本ではありません)
こちら↓

悲しみの歌 (新潮文庫) [文庫]


自己啓発本とかで簡単に答えを導き出そうとしている就職活動中の学生さんや新卒の方々に言いたい。
直球で教えてくれる真理には、単純な答えしか含まれていないと思います。
私も同じタイミングでもう一冊、ベストセラーの某ビジネス書的なものをダウンロードして読みましたが、「悲しみの歌」で受けた衝撃に比べると、なんと薄い内容か…。
一冊の本に対して、さまざまな捉え方や考え方が生まれる書物こそが、長く読み継がれるものなのでしょうね。

読後の虚無感は半端ないですが、それを補って余りある「読書の素晴らしさ」を久しぶりに味わった一冊でした。


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