2012年10月24日
映画「リバース」監督をお迎えして。
昨日は、在福岡アメリカ領事館主催の、映画「リバース」の上映&監督トークショーに参加しました。
この映画は9・11同時多発テロの生存者や遺族の方々のその後を7年にわたり追った作品。
婚約者を亡くした女性、母親が犠牲になった高校生、貿易センタービルから生還した人…等々、5人の人生を追うと同時に、ビル跡地の定点撮影を7年間続けた画像と織り交ぜながら進みました。
基本的にはそれぞれの人のインタビューのみ、のシンプルな構成の作品なんです。
でもそこで発せられる言葉は、作られたセリフでもなく、シナリオ通りの涙でもなく、シンプルであるだけに非常に力強い説得力のあるものでした。
ドキュメンタリーの持つ力を、改めて感じさせられました。
監督は「3・11を経験した日本で今上映することにためらいを感じた」と言われていましたが、大きな喪失感から少しずつ立ち上がり始める人々の姿を見ると、逆に、未曾有の悲劇を経験した日本人だからこそ理解できる作品かもしれない、と思います。
ジム・ウィテカー監督は、一昨日の東京国際映画祭のために来日されたようですが、翌日福岡まで来ていただけて貴重なお話をお聞きできたなんて、地方在住者としてはとてもラッキーですよね。
ちなみに、来年オープンとなるグラウンド・ゼロの博物館では、この作品のインスタレーションが見られるようになるそうです。
NYに行かれた際は、ぜひ!