2011年12月05日
再読・大地の子
たしか学生時代に、NHKでドラマとなり、家族でそろって観た記憶があります。
その時に面白いなぁ〜〜と思い、ドラマのあとに一気に原作を読んだのですが、それから10数年を経て、今一度再読してみました。
ふむ・・・やっぱり、面白い。
山崎豊子さんについては賛否ありますが、純粋に娯楽として読むには本当に面白い作家さんだと思います。
「沈まぬ太陽」は個人的に「うーん…」と思う映像化でしたが、「白い巨塔」やこの「大地の子」などは、映像化もうまくされていますよね。
ドラマになりやすい展開なのかもしれません。
とにかく主人公の陸一心が、財前先生よりも恩地さんよりも、ずっとずっと惹かれる人物像として描かれているのが救いどころのような気がします。
陸一心と妻の月梅の心の清らかさが、辛い現実を和らげてくれます。
何度読んでもずっしりと心に残る作品を読むこと、それが「読書」だと思います。
古典とか純文学とか、何も難しい本を読まなくてもいい。
心に何か残す作品を読みましょうよ。簡単に読めるものばかりじゃなくてねー。
・・・と、毎日のようにかかってくる大学生の就職希望者の皆様に、老婆心ながら申し上げたいです
(最近大学4年生の問い合わせが急増中です)
弊社を希望してくださる学生さんたちにお伝えできるのは、SPI対策とか(全く!)いらないから、一冊でも多くの良書を読んでおいてくださいね!ということ。
てっとり早く大人になるには、良書を読むのが一番です。
ちなみに編集部では現在、漱石とカズオイシグロブームです。
みんなの机をぐるぐる回ってます〜