お隣オフィスのお引越し。遅らばせながら、ボジョレー。

2007年11月20日

熊本周遊。

6d8a6b85.JPG月刊誌以外の仕事(企業さんの広報誌とかですね)も多く手がけているわが編集部ですが、東京のとある企業さんは先に取材先を明確に指定してこられます。

このブログでも何度か紹介したことのある、「朝9時に鹿児島」とか「長崎と諫早と雲仙はしご」とか、とんでも取材を指定してこられる担当者さんなのですが(たぶん九州が山手線圏内くらいの大きさだと思っていらっしゃる)、昨日の指定もすごかったです。


昨日は熊本取材でした。
そして指定されたのは、「熊本城と宇土櫓と霊願洞と五百羅漢と民芸村となんとかという居酒屋さん、を取材してきてください」というもの。

おい、おい、おいおいおい!

さらりとメールで指示してこられますが、ちょっと九州を、熊本を、なめてもらっちゃ困ります。

これは東京で言うところの、「お台場と浅草と六本木ヒルズと多摩ニュータウンと豊島園と銀座のお店、を取材してきてください」というようなものです。
それも一日で。
それも、こっちはそちらと違って、交通の便が悪いんですよ。
携帯の電波も通じないんですよ…。


トップ写真の「五百羅漢」があるあたりは全くの携帯圏外で、久々に孤独を味わいました。
ちなみに写真で岩肌がブツブツしているように見えるのは、全て石仏です。
500体の石仏が岩肌にくっついています。
月曜アサイチにカメラ片手にこの岩肌を登る女子は、相当奇異な目で見られていたことでしょう…ま、もちろん人っ子一人いないので、見ている人すらいないわけですが。

そしてここに登っている間に、じゃんじゃん例の東京の担当者さんから次回取材先の電話が入っていた模様…携帯は圏外でした。
決して着信拒否していたわけじゃないですよ〜したかったけどしてませんよ〜。




まあ、宮本武蔵が五輪書を書いたといわれる霊願洞などは、なかなかこんな機会でもなければ行くこともない山奥なので、行けてよかったかもしれません。
そら武蔵も悟り開いちゃうよね、というくらいの仙人空気漂う場所でした。
私ももう少しでブッダのように「締め切りなど俗世の決まりごとに囚われるな!」とか開眼しちゃっていたかもしれません。


悟る時間もなかったので、俗世の締め切りに縛られて生きてみようと思います。
今日はこれからまた太りそうな取材に行ってきまーす。
(この取材が実(=本)になるのは来年の2月です!)



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