韓国でマッサージ・その1「こんにちは。陸奥吾郎です」

2007年07月26日

韓国でマッサージ・その2

昨日の続きの、お色気韓国マッサージレポートです。


…嘘です、悲劇マッサージレポートです。



簡易ベッドに寝かされた私は、もうこの時点で「優雅なリラックスタイム」はあきらめておりました。
だって、目の前にいるのは白衣を着た美しいエステティシャンじゃなくて、推定80キロ超のトップレス&黒パン一枚のおばちゃんなんですもん…いわゆる「垢すりスタイル」です。
別名「羞恥心を忘れたスタイル」です。



このおばちゃん、まずキュウリのみじん切りで私の顔面を覆い、視力を奪いました。
「見えない&言葉がわからない」という恐ろしい状況の下、頭をつかまれ、体全体を上に引っ張られるという首の拷問スタート。
首は伸びて気持ちいいような気もするのですが、なにせガシっと掴む、その指の圧が痛い。
無機物を持つかのように頭を持ちます。


「痛い!」という単語すら通じないことがわかった時点で、次はうつぶせになって、四肢のマッサージ。
腕と脚を人間の構造上ありえない方向に曲げようとしてきます。
絶対に、マッサージ講座(←あるのか知りませんが)を受けてません。
確実に、独学です。
日本でも時にマッサージには行きますが、この曲げ方に出会ったことはありません。
でもやはり通じない、悲鳴にも近い日本語…「痛い」。

熱湯タオルを腕に巻かれたときは思わず「熱っ!!!!」と怒り交じりの声が出てしまったのですが、なぜかその怒り具合も伝わらず、逆に「アチュー♪アチュー♪」と意味不明の日本語に大喜びされてしまいました。
この時点で抵抗することをやめました。


そして、最後。
何かの液体をお腹にかけられたのですが、剥がれ落ちたキュウリの隙間から薄目で覗いてみると、なんと紙パックに入った牛乳。
そのまんまの、牛乳。
「それ、牛乳!?」と手振りで驚きを示すと、おばちゃんは私にかけていた牛乳をその場でパックのまま、飲んでみせてくれました…、イエス、ザッツ牛乳。間違いない。
しかしなぜかける?私のお腹に。


*************


こんなに壮絶な体験だったにも関わらず、ずっとご機嫌ハミングしながらマッサージをしてくれるおばちゃんに対して怒りは生まれず、むしろだんだん親しみすら感じてきました。
最後には「韓国ならではの、ネタになる体験をどうもありがとう!」と心から思っていました。
根底に悪意がないからでしょうね〜。
衣服剥ぎ取りも四肢関節はずしも、熱湯地獄も牛乳かけも、全てなぜか悪意を感じないんですよね〜〜。


やっぱり韓国は面白い国です。
ちなみに行ったところはもちろん、パラダイスホテルのマッサージじゃないですよ。
外れのほうの、決して日本人が足を踏み入れないようなところです。
韓国に行かれたときはこんな不思議なパラダイスを、探してみてください。


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